2026.10.27
自治体/救急隊TXP Medical、国士舘大学・ソウル大学校病院らと共同で「AI Ambulance Asia」第1回連携会合に参加 ――AIを活用した救急医療の日韓連携に向け、救急情報共有システム「NSER mobile」を紹介
TXP Medical株式会社(以下「当社」)は、2026年10月8日(木)に国士舘大学(東京都)で開催された「AI Ambulance Asia Collaboration Meeting(第1回連携会合)/AIを活用した救急医療に関する日韓連携会議」に参加しました。

本会合は、AIを活用した救急医療の日韓連携構想「AI Ambulance Asia(Triple A = AI + Ambulance + Asia)」の初回会合です。ソウル大学校病院(SNUH)、Innolem Co., Ltd.、国士舘大学に加え、日本側から当社含めて複数企業が参加しました。
会合では、次の4分野について日韓双方から発表と討議が行われました。
教育・訓練
知識検索
記録・文書化
医学的指示
あわせて、初年度に優先する連携プロジェクトや、定例交流会合・合同作業部会といった実務的な連携の仕組みも議論されました。

■ TXP Medicalの取り組み
当社からは、代表取締役の園生と、自治体事業部 部長の内藤が登壇しました。「記録・文書化」のトピックで、「NSER mobile」の事例を紹介しました。園生は音声認識やOCRにより、不完全なテキストからでも「臨床的に重要な要素(主訴、既往歴、バイタルサインなど)を抽出・構造化すること」こそが本質であり、臨床的文脈に基づいて適切なプロンプトを通じて必要な情報を構造化データとして抽出することで記録を完成させる技術について発表しました。また、臨床研究を想定したデータの構造化も本技術の延長線上で可能であることを、心肺停止症例を想定したデモ動画で紹介しました。
内藤からは、NSER mobileの紹介が行われました。NSER mobileは、救急現場の傷病者情報を救急隊員がタブレット端末から入力し、受入要請を行う病院とリアルタイムに共有するシステムです。主な特長は次のとおりです。
生成AIによる音声入力:救急隊員の自然な発話から、病院が必要とする情報を抽出し、入力フォームに構造化データとして自動入力します。
AI-OCR:保険証・運転免許証、モニター画面、お薬手帳などを撮影し、テキストに自動変換します。
画像共有:12誘導心電図や傷病者の写真を病院と共有します。
病院側の可視化・連携:ブラウザ上で現場情報を確認でき、院内コミュニケーションアプリとの連携や、QRコードによる電子カルテへのデータ取り込みにも対応します。
消防の活動記録との連携:消防機関のOAシステムとの連携が可能です。
2026年10月時点で、NSER mobileは全国89地域・約1,440万人の人口をカバーし、利用率は90%以上です。導入地域では、病院決定までの時間が2〜6分短縮、事務作業が約75%削減されるといった成果が得られています。

また会合では、次の点が共通の課題として挙げられました。
電子カルテや消防指令システムなど既存システムとの連携
国・地域ごとの制度やプロトコルへの対応
データの精度とセキュリティの確保
導入後の効果検証
当社は、これまで国内で蓄積してきた現場導入の知見を生かし、記録・文書化および救急隊と病院間の情報連携の領域で、学術機関や各国の関係者と協力していきます。あわせて、生成AIとAR技術を組み合わせた「NSER-AR mobile」など、救急業務のDXを引き続き推進します。
【救急医療情報システム「NSER mobile」について】

「NSER mobile」は、救急隊が現場で収集する患者情報(バイタルサイン、既往歴、お薬手帳など)をスマートフォンやタブレットからOCR(画像認識)や音声入力を用いて迅速にデータ化し、医療機関にリアルタイムで共有するTXP Medicalの提供する救急搬送システムです。これにより、受け入れ要請の効率化とデータに基づく救急医療の質向上を支援します。



